今日のSEO:aDesignerで、簡単に!Webアクセシビリティ その3
2007年2月23日 00:10
aDesignerは視覚障害者の希望につながるだろう
『aDesignerで、簡単に!Webアクセシビリティ その1』で、aDesigner(エーデザイナー)の入手方法を、『aDesignerで、簡単に!Webアクセシビリティ その2』でaDesignerの利用方法を説明したが、全盲の人達向けサイトについての説明が中心で、さらに多くの人口をかかえる視覚障害者を見捨てたような気がしたしたから、本日はロービジョンモードをキッチリ紹介したい。
あなたの眼で、しかと確認してもらいたい。
初期状態は、視力0.5、緑色覚異常、40歳という設定だ。これで測定して「へぇ~、こんな風に見えるんだね」とチェックするのは最初の使い方としては正しいとは思えない。
3つのパラメーターを単独で利用して、それぞれが、どう見えるかを、まず確認してみることが、視覚障害者への理解につながる重要なポイントだ。
なお、下記文章における症状であるとか、数値等の多くは、Wikipediaの情報を流用させていただいた。
1.視力(弱視対応)
ある意味これはわかりやすい。日本の視覚障害者の中では弱視が一番多く、7~8割。かつての住まいのお隣さんの息子さんも弱視だった。
なお、彼は視覚的ハンデキャップを勉学で乗り越え京都大学へと進み、現在は学術の道についている。
対処方法として、よく書かれているのが、健常者向きのサイトは最小文字サイズを10px相当に、シニア向けサイトは最小文字サイズを12px相当にというものだが、文字サイズよりもむしろ、サイズ指定の方法に気を配る必要がある、サイズ指定は固定(px等)ではなく相対(%指定等)にしておけば、Internet Explorerのユーザーでも文字サイズを調整して見ることが出でる。
#僕も一昨日、本文のみだが、こっそりとIE対応で文字サイズを%指定にした(笑)。
右が視力0.5。少し文字がボケているのがわかるだろうか。視力0.5ともなると裸眼では10ピクセル相当の文字は読めない。
右が視力0.1。実際に文字はまったく読めず、写真もかなりボケている。僕の視力が0.1なのでよくわかるが、ここまで視力が落ちると肉眼では正しい位置に座ってモニターを見ても字が読めない。
これより視力の悪い人用のパラメーターも用意してほしかったと思うのは僕だけだろうか?
1.色覚異常
「色盲」「色弱」と呼ばれる事もあったが、誤解を与えるとして現在は「色覚異常」「色覚障害」等と呼ばれる事が多い。意外にと思うが、男性の20名に1名の割合で存在しているとか。
ここで配慮するのは文字色と背景色のコントラストだ。
赤色覚異常
色覚異常の中で一番多く、赤と緑の区別が付きにくい。日本人では男性の20人に1人、女性の400人に1人が赤緑色覚異常で、日本全体では300万人近く存在する。合衆国の男性は8%がこの症状に相当するそうだ。赤であれ、緑であれ、どちらに異常が出ても色の見え方に大きな差はなく、この二つはひとくくりに扱われる。
緑色覚異常
ということなので、上と同じ色に見えた方は安心してほしい(笑)。
青色覚異常
上記写真を比べると、若干右(正常)でがピーコックグリーンなら左はエメラルドグリーンというぐらいの違いでしかないから、検査で発見されないかぎり本人も周囲の者も気づかないことが殆どだそうだ。症状は希。
※一般的な検査は赤緑色覚異常に対するもの
3.水晶透過率(老人性白内障)
わかりやすく言えば、老人性白内障。その名のように老人性白内障は老人になって起こるものであるが、では何歳ぐらいからかというとはっきりした規定はない。よって最近では加齢性白内障ともよばれる。早い人は30代から始まり50代では約半数。60代で70-80%、70代で80-90%、80代で90-97%、90代では100%と言われているそうだ。
以下のサンプルでは写真のほうが明確に比較できると思い、画像のみの比較とした。
右は40歳。少し彩度が落ちているいるのがわかるだろうか。
60歳。健常者が見れば、晴天と曇り空ぐらいの違いがある。ただし現実の白内障の方はこれにフォーカスがかかることを意識するといいだろう。
さて3つのパラメーターで測定して何も問題はなかった方、おめでとう。アクセシビリティてチェッカーで、何点とったで喜ぶ人って寂しすぎる。点数じゃなくて、はっきり見えない人、色が失われた人、色を失いつつある人たちの不自由さを感じてほしいし、想像してほしいのだ。
点数でチェックするアクセシビリティ補助ツールが多い中、視覚的にどう見えるのかが体験できるaDesignerは素晴らしい。
たとえば健常者が車椅子の介護を行う場合、車椅子を体験させる。盲人介護の場合は目隠しで杖だけで歩く。点数ではない。体験することにより、身障者が不自由であることを知るのだ。
参考サイト
ハンディがあっても利用できるページづくり:Webアクセシビリティについて
http://www.kanzaki.com/docs/html/accessible.html
IBM Web アクセシビリティ(日本語)
http://www-06.ibm.com/jp/accessibility/guidelines/accessweb.html
Color Universal Design Organization
(カラーユニバーサルデザイン機構)
http://www.cudo.jp/
不自由であることを知る、それがアクセシビリティを学ぶ第一歩だ。
参考になれば幸い。
次回アクセシビリティをとりあげる時は、僕の原点であるホームぺージリーダーを紹介する。
投稿者: Dakiny 日時: 2007年2月23日 00:10 |
|
|
|
|
パーマリンク | コメント(1) | トラックバック (1)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dakiny.com/mtos/mt-tb.cgi/1357
※文章内容と関係のないトラックバックは固くお断り。
この一覧は、次のエントリーを参照しています: 今日のSEO:aDesignerで、簡単に!Webアクセシビリティ その3:
» [調査・報告]50〜60代は外出・旅行など余暇を楽しむ情報収集チャネルとしてネットを利用したい、日経リサーチ from 通販旬報
日経リサーチ(園本雄司社長)は、今後ますます高まっていくと考えられている団塊世代を含む50〜60代に焦点を置き、今後のインターネットの利用について調査を行... [詳しくはこちら]
トラックバック時刻: 2007年2月28日 18:52






コメント
このエントリーからのトラックバックを誤って削除してしまいました。お手すきの際にもう一度お願いします。http://atstyle.biz/blog/archives/2007/02/22_0208.php
投稿者: @Style | 2007年2月23日 09:46