【Movable Type】Movable Type 5 発表
2009年7月 9日 19:07
CMSは「何でもできる」から「簡単にできる」が問われるようになる。
7月8日(火)Movable Type 5について、記者発表があった。といっても、MT5は、こんな趣旨で出しますよというものである。詳しくは…
- ベータ版: 2009年8月上旬(予定)
- 製品出荷: 2009年10月(予定)
を待ちたい。
さて、CSS Nite LP, Disk 6「CMSリベンジ編」は、「何でもできる」ではなく、「簡単にできる」点が、参加者から評価されたように思う。その点から言っても、今回の発表内容はユーザーニーズを正しく掴んだものであると言えよう。
まとめて見るには、下記がいいだろうということで、まずはサイトの紹介。
Six Apart - 広報ブログ: Movable Type 5 発表しました!
http://www.sixapart.jp/pressroom/2009/07/announcing_mt5.html
[N] 日本のコミュニティの意見を反映した「Movable Type 5」記者発表会レポート
http://netafull.net/report/031255.html
以下、個人的な感想をつらつらと。
■MT5は、ユーザーニーズをとりいれた、マーケティング主導型CMSである。
あくまでも、発表内容から判断するにすぎないが、評価できることは、Movable Type 4が技術優先のシステムであり、使い方を含めてユーザーにゆだねていた製品であったことに対して、Movable Type 5は、市場調査をふまえ、ユーザーニーズをとりいれたマーケティング主導型製品であることだ。
◇主にWeb制作者にとってありがたいこと…テーマの導入
いろいろあるが、何か1点といえば、「テーマの導入」をあげたい。他のCMS、たとえば、WordPressとか、Drupalとか、Joomla!とか、W3Cの規格に基づいたテンプレートを持つ著名CMSを利用している人は、とうに存じていると思うが、テーマとよばれる。テンプレート一式をまとめたものが存在し、恩恵を受けている。
ようやく、Movable Typeでも、テーマが導入されるそうで、この恩恵を受けられるのはありがたい。テーマの導入により、バックアップは簡単になるだけにとどまらず、今までのテンプレートセットではできなかった、さまざまな事が可能になっていく。ゼロから作ることが困難であった人々は、有償無償のテーマのを利用することにより、間違いなく立ち上がりのスピードアップが図れるようになるだろう。以下は、公式コメントの引用。
デザイン・テンプレート、カスタムフィールド、カテゴリなどのウェブサイトの情報をまとめて保存、管理できるテーマ機能を提供します。コンテンツとデザイ ンの連携によって、目的にあわせたテーマを選択・作成・配布することができ、ウェブサイト構築の多様なニーズに、すばやく対応します。
とのことである。大いに期待したい!
◇主にWeb担当者にとってありがたいこと…使いやすい管理画面
顧客の大半は、Webシステムが何でできているのか、なと関心がない。使いやすい管理画面があればいいのである。MT4はどうであったか。大がかりなWebになるに比例して、管理画面が使いやすいとはいえなかった。管理画面のUIでコンペに落ちた制作者も多いのではないだろうか?また、シックス・アパートの方の説明によれば、MT4で横であったナビが、MT5では、使いやすいと定評があったMT3のように、縦にもどるそうだ。以下、公式コメント。
Movable Typeの利用シーンが広がってきたことを受け、より扱いやすく、柔軟な管理画面を、というご要望にお応えし、管理画面のデザインを刷新しました。ログイ ン後にユーザーが『何ができるのか』を分かりやすく表示する直感的ナビゲーションや使いやすい画面レイアウト、検索インターフェースなど、日々の更新作業 を楽しく、効率的に行える新デザインにより、ユーザビリティが向上しました。
とのことである。大いに期待したい!
◇主にデベロッパー(代理店)にとってありがたいこと…ライセンス体系の見直し
表をみていただきたい。実にわかりやすい、ライセンス体系になった。
| 標準価格 | 先行特価 | |
| 基本ライセンス (1サーバー・5ユーザー) | 63,000円 | 52,500円 |
| サーバーライセンス (1サーバー・無制限ユーザー) | 126,000円 | 105,000円 |
| サポート(1年) | 10,500円 |
1サーバー無制限ユーザーは、大がかりなWebを作る方にとっては朗報であろう。Movable Type 4はクローン機能を持っていたにもかかわらず、ライセンスがボトルネックとなり、Movable Type採用をあきらめた方々も多いと思う。MT5からは、無制限ユーザーとなったことにより、MT CSの有効な使い道は広がってくるのではないだろうか。
とまぁ、基本価格が1万円上がったこと以外はいいことづくめである。基本価格が1万円上がったという点は、ユーザーにとって確かに、マイナスポイントであるが、使いやすくなることにより、開発工数も減り、1万円の差額は元がとれるのではと思う。また、MTだけがCMSではない。MTOSもあること であるし、代替えシステムも揃っているので、対価に値しないという方は、代替えシステムを利用すればいいと思う。選択肢はユーザーにあるのだから。
■現時点で手に入るもっとも詳しい資料
とまぁ、いろいろ書いたけど、現在MT5ってどんなものなのと知りたい方は、シックス・アパート株式会社 製品企画担当執行役員 金子順さんの作られた資料を見るといいと思います。
#金子さんのブログを読むと、準備に一生懸命だったのがよくわかるw

Movable Type 5 記者発表資料(製品企画担当執行役員 金子順)
■CMSに求められるのは、「高機能」から、「使いやすい」になる。
今回のシックス・アパートによるMovable Type 5の発表、CSS Nite LP, Disk 6「CMSリベンジ編」を顧みると、CMSが高機能を競う時代は終わったように思う。どのCMSも高機能であり、カスタマイズ能力いかんによっては、たいていのシステムは組める。
でも、それにはカスタマイズ能力が必要であったりすると、需要枠は当然狭くなるわけだ。
以下、CMSに求められる条件を簡単にまとめてみた。
- 求められる機能を満たすこと
- 使いやすいこと
- 適正な価格であること
- 情報が豊富であること
- ユーザーフレンドリーであること
こんなところか。Movable Type 5に大いに期待しつつ、他のCMSも負けずとユーザーニーズに応えたものでありますように、強いては、Web業界が社会とともに健全な発展をしていくことを願いつつ、本日のコラムを終わりとさせていただきたい。
ベータ版がでたら、改めて、使用感などプレビューしてみたいと思う。
参考になれば、幸い。
投稿者: Dakiny 日時: 2009年7月 9日 19:07 |
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